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宝島社新書
ベスト・ミステリ論18―ミステリよりおもしろい

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784796618977
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0290

内容説明

アガサ・クリスティの致命的誤訳とは!?坂口安吾、丸谷才一、都筑道夫、北村薫、北上次郎、…思わずうなるミステリ案内の傑作アンソロジー。

目次

解釈について
推理小説について
トリック無用は暴論か
必然性と可能性
影の薄い大探偵「ポアロ」
ヴァージル・ティッブス
『わが子は殺人者』解説
冒険小説について
誤解された冒険小説
アイ・スパイ!
不信のヒーロー
フランシスの復活
夢野久作『瓶詰地獄』―書簡体を用いる
女嫌いの系譜、又は禁欲的ヒーロー論
ポイズンヴィルの夏
“清水チャンドラー”の弊害について
明るい館の秘密―クリスティ『そして誰もいなくなった』を読む

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

101
神田の春の古本まつりで入手。ミステリ批評や文庫の解説などは多いが、断片的なので誰がどこに何を書いたのか忘れがち。そうした評論類から坂口安吾や都筑道夫を筆頭に、読みたくても探すのに苦労する珠玉の18編を選んで1冊にまとめた本は非常にありがたい。フレミングやロスマク作品にそんな意味があったのかとか、久しぶりにアンブラーやフランシスを違った角度から読み返そうかなどと考えるだけで楽しい。特にクリスティーの著名作を精査し、叙述トリックの誤訳を指摘した若島正の文章は知らなかった。ミステリ本自体の謎解きも面白いものだ。2022/04/23

ソルト佐藤

9
だいたいこのくらいに読んだはず。トイレでちびちび読んだ(笑 本格だけではなくハードボイルド、冒険小説も網羅していて、2000年までの戦後のミステリ界の議論がまとまっている感があってよい。ふるいのだけではなく新しい(当時)があがっているのがいいですね。2023/10/06

しんこい

6
ミステリーがあれだけ栄えているので、その評論やエッセイが栄えるのもごもっともか。おなじみ北村薫や法月綸太郎だけでなくほかの人も著書を手にとりたくなるし、特に最後のそして誰もいなくなった、の解読は再読を促しますね。2016/06/23

青沼ガラシャ

4
目当ては若島正「明るい館のひみつ-クリスティ『そして誰もいなくなった』を読む』。『そして誰もいなくなった』は犯人が誰かわかるように書かれている、ということを詳細に解説した内容。鬼読み込みが凄いです。他、ハードボイルド論も幾つかあって、どれも興味深い内容ではあったが、まとめて読んだ印象は「めんどくさい」。ハードボイルドって最早「変わり種ハードボイルド(恐竜ハードボイルドや狂人ハードボイルドや老人ハードボイルド)」がデフォルトになっている気がするのも、なんだか納得。2023/05/10

ワタシ空想生命体

2
若島正「明るい館の秘密」目当てで読んだ。本作以外で印象に残ったのは北村薫「解釈について」中条省平「夢野久作『瓶詰地獄』 書簡体を用いる」の二本。2018/02/13

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