内容説明
世に言われる「変態」は、変わった人ほどの意味合いしかないものだが、ここに登場する「変態さん」たちのそれは、ファッションやシャレではなく、変態であることを生き方として選び、変態であることでしか生きられない人びとである。彼らがその行為によって得られるのは、賞賛でも栄光でもなく、一瞬の快楽だけだ。それでも「変態」であろうとするのはなぜか?変態さんを白日の下にさらした傑作。
目次
1 人生を変態に捧げる男たち(肛門狂―アナルの快感を追求する人生;猿ぐつわ狂―女の口を封じろ;サディストは二度死ぬ―明智伝鬼と戦後日本のSM史 ほか)
2 性差を越える人びと(座談会―女装という人生を生きる;編集者の女装体験―聞いてるうちにヤリたくなっちゃいました;ゲイだから見えるこの国の性)
3 すでに世界はフェティッシュだ(対談・ボンデージに憧れる女の子たち―少女はなぜ変態に走るのか;ピアス狂―身体に刻印し、身体を変形する女たち;奴隷志願者―女性編集者はMになりたがる ほか)