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内容説明
カルト商法、洗脳、児童虐待、家族崩壊…『ヤマギシ会』『ライフスペース』『法の華』を初めて告発した気鋭ルポライターが、深刻化する「宗教被害」の実態に迫る。
目次
プロローグ 人はなぜ「カルト」を信じるのか
1 カルトと金―福永法源「法の華」カルト商法のカラクリ
2 進化するカルト―自己啓発セミナー屋さんはいかにしてグルとなったか
3 洗脳、神秘体験、カルトが人の脳を変容させる方法―再考貴乃花・TOSHI“洗脳”騒動
4 若者はなぜカルトに魅かれるのか―親鸞会vs顕正会―学園キャンパスに吹き荒れる仏教ラディカリズム
5 カルトと児童虐待―二元論の罠―セラピスト・服部雄一氏との対話
6 家族の「苦悩」から「再生」へ―こうして「カルト」からわが子を取り戻した
エピローグ 作られた言説―マインドコントロール論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
26
洗脳、自己啓発セミナー、カルト商法、そしていま話題の統一協会とそこから脱会させる脱会屋まで、盛りだくさん。通読すると、カルトにハマるところから脱会までよくわかる。2022/10/05
toshiyuki83
3
事例をもとにびっしり宗教と洗脳について書かれており、素晴らしい一冊。本書を元に6500文字のメモも書けた。特に澤口教授による洗脳の脳科学的アプローチが非常に勉強になった。繰り返して読みたい一冊2020/08/07
浅野月
1
カルトが人を変容させるのは、自我そのものを司る前頭葉の脳組織を疲労によって麻痺させることと同義であり、神秘体験は脳内物質がバランスを崩し、主に側頭葉が過度に刺激を受けたときに生じる現象。カルトが刷り込む情報は海馬や扁桃体に直接飛び込んでくるので、カルトの教えを他人に論理的に説得することはできない。2022/09/17
浅野月
1
反カルトについても批判的なことを書いたというのはコレか。脱会のための拉致監禁はもちろん、自主的に脱会プログラムを受けた人でもPTSDのようなダメージがでる確率が高いらしい。そこからマインドコントロール論への批判的な見方が語られる。主体はあるはずだと。カルト入信前、入信中、脱会後の全てを統一しないと自己は安定しない。マインドコントロール論は入信中の自己を自己と認めないと。 洗脳セミナーはワーキングメモリ(自我)をパンクさせるのと同義語。パンクすると脳内物質のバランスがバグり、一度パンクすると戻すの大変。2022/08/23
鮎川玲治
1
表題に関する法の華、ライフスペースなどのほか、浄土真宗親鸞会や顕正会、統一協会、ヤマギシ会など幅広い新興宗教について話題が展開される。マインドコントロール論への疑問などは一読の価値ありか。また、脱会させる側にも問題点があるという指摘にも留意すべきであろう。2014/09/23
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