宝島社文庫<br> 三原脩の昭和三十五年―「超二流」たちが放ったいちど限りの閃光

宝島社文庫
三原脩の昭和三十五年―「超二流」たちが放ったいちど限りの閃光

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796616553
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0195

内容説明

98年、横浜ベイスターズの念願のペナント奪取から遡ること38年前、智将・三原脩監督率いる大洋ホエールズは「奇跡的」な初優勝をとげた。昭和30年代、野球はきわめて人間臭いドラマだった。三原は6年連続セ・リーグ最下位に甘んじていた大洋の監督に就任するや、いきなり日本一に引き上げたのである。人間ドラマに満ち満ちた「三原大洋」の奇跡がありありと描かれた珠玉のノンフィクション。

目次

第1章 陽動作戦
第2章 智将就任
第3章 秋山昏倒
第4章 蘇生着々
第5章 悍馬疾走
第6章 孝子出現
第7章 職人参上
第8章 下関決戦
第9章 完全試合
第10章 智略縦横
第11章 巨人沈没
第12章 頂点一気
終章 三原魔術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

33
むかし大洋ホエールズって球団があった。いまの横浜ベイスターズのこと。昭和35年 万年最下位チームだったこの球団が名将・三原修を迎い入れて一気に優勝したというドラマがあった。秋山-土井のバッテリーを除けば、特に目立ったスタープレーヤーがいたチームではなかったが、ライバル水原が率いる常勝巨人軍を打ち破った。選手たちのヤル気を引き出し、その個々の長所を組み合わせるのが三原魔術のなせるわざ。そしてミサイル打線の異名をとった強打の大毎に4連勝しての日本一。二流選手が集まったチームが優勝するという痛快な話である。2016/07/23

ぴょこたん

8
ベイスターズファンの友人が貸してくれた本。割と野球に詳しい(と自認している)私でも知っている人は、秋山投手と近藤昭仁選手くらい。でも、三原魔術の凄さは堪能した。さすが仰木監督の師だけある。でも優勝したのはこの年だけで、よく年は再び最下位。その原因となった三原監督の一言。難しいものです。2018/03/29

鈴木貴博

4
だいぶ前に読んだ本だが印象深いので記録。西鉄ライオンズの栄光について書いた本は多いがこちらは少ないのではないだろうか。西鉄の黄金時代を築いた三原脩はシリーズ三連覇の次の年に4位に終わると退任し、大洋ホエールズの監督に就任、6年連続最下位のチームはいきなり優勝・日本一に輝く。開幕6連敗・エース秋山登の離脱から始まる激動の昭和三十五年を描く。2020/01/30

佐藤光弘

3
6年連続最下位の大洋ホエールズに、名将・三原脩がやってきた。いかにして弱小球団が勝ち抜くことができたのか。将軍学としてもおもしろい。2014/11/23

Akihito Arai

3
代々木上原の古書店で108円。大洋ホエールズが昭和35年、三原脩監督の下、セリーグ初制覇を果たした時の記録。昔のプロ野球話が大好きな私としては堪えられない作品である。三原監督に関しては、西鉄時代のことを取り扱った作品が多く(自伝や大下さん、豊田さん、稲尾さんの著作など)、ライオンズの戦いっぷりについてはよく読んだものだが、大洋がどのような経緯で優勝したのかがよくわかった。私が2歳の時の話。それ以来、優勝したのはベイスターズになっての1回のみ。どんな球団だよ全く。2015/01/09

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