内容説明
愛する夫トニーが43歳の若さで突然死んでしまった―。妻のジルにはそれが信じられず、亡き夫に〈手紙〉を書き続ける。いちばん大切な人を失った時、あなたならどうしますか。
目次
愛するあなたへ。あなたが亡くなって明日でちょうど四ヵ月になります
書けない夜が続きました
昨夜、すてきな夢を見たのよ
あなたに今日のことをなにもかも話したくてたまらないわ
わした、克服しつつあるような気がする
わたしの誕生日。夕方、一方でバースディ・ドリンクを飲みにジェインの店に行きました
黄昏どきに、窓から半ば荒れ放題の庭を見ながらこう思いました
あなたはめったに心の安らぎを与えてくれなかったわね
日が過ぎて行っても、あなたは帰らない
今日、あなたのスカーフを洗濯機のうしろで見つけたの〔ほか〕