内容説明
朝日新聞・岩波書店・日本社会党…「民主」と「人権」を掲げる彼らが、なぜ金日成の国際謀略を隠したのか。徐勝は、日本海に不法侵入すると北朝鮮の秘密工作船で平壌に行き、スパイ訓練を受け、指令どおりに韓国に潜入した。その事実を「デッチ上げ」と報道した日本のマスコミと文化人たち。彼らと金日成独裁政権との怪しい関係がついに暴かれる。
目次
序章 冷戦の妖怪たち
第1章 世界を欺いた「徐兄弟を救う会」
第2章 徐勝はいかにしてスパイになったか
第3章 朝鮮総聯は北のスパイの秘密基地
第4章 「進歩的」東大教授・和田春樹の欺瞞
第5章 北朝鮮労働党の広報紙・朝日新聞
第6章 岩波書店の安江社長は金日成の太鼓持ち
第7章 社会党政権に潜む北の代理人たち
第8章 北朝鮮賛美者たちの深層心理
おわりに 死後なお暴れる金日成の亡霊たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
25
無冠の帝王という言葉があるが、無起訴の犯罪者という形容が相応しい人物列伝。元朝鮮総連幹部が語る、北朝鮮の国家犯罪に加担した人物と、彼らを擁護、援助した、東大教授、朝日,毎日新聞記者、岩波書店社長、牧師、市民活動家、政治家が「実名」で載る。国内や韓国で起こしたテロ行為を”陰謀”とし、逆に自由の戦士と讃称した彼らも、ソ連崩壊からの流れから口を噤み、シラを切る。著者が喝破している、彼らの北朝鮮に対するシンパシーは、コリアンに対する優越感と自慰に近い虚栄心。当然、彼らが非難していた韓国に乗り換えたのは自明の理。2018/04/02
スウィーニー校長
10
★★★★☆ 北朝鮮の工作員として、韓国で逮捕された徐勝、徐俊植兄弟。彼らは単なる思想犯であり、韓国で酷い拷問を受けていると、韓国政府に釈放を求めた日本人、在日朝鮮人たち。しかし彼らは、帰国事業で北に渡り人権弾圧や粛清された人達の事は全く取り上げない。人権侵害だ!と叫ぶ人達は本当に人権に関心があるのか?別の目的の為に利用してるだけでは?という視点は、いつの時代でも必要だ。2018/07/31
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