内容説明
現代思想から生命論までが最も論争的な「百家争鳴」のテーマグループとすれば、社会から新宗教は「過剰なるもの」、文学以下を「意味と無意味」というゆるいイメージのくくり方で配列し、ジャンルのなかはドキュメントとして新聞の掲載順に編集した。産経新聞好評連載コラム「斜断機」をまるごと一冊に。
目次
越境〈思代思想〉の巻
瓦解〈ソ連・東欧〉の巻
侵犯〈湾岸戦争〉の巻
螺旋〈生命論〉の巻
常世〈社会〉の巻
悪霊〈犯罪〉の巻
出奔〈フェミニズム〉の巻
饒舌〈メディア〉の巻
彩色〈写真〉の巻
時化〈新宗教〉の巻
言質〈文学〉の巻
新手〈出版〉の巻
忖度〈ミステリー〉の巻
飄逸〈マンガ〉の巻
寂滅〈鬼籍の人〉の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっちゃん
0
前半の思想に関するコラムは読み応えがありました。自分が生まれる前の時代の空気感が少しわかった気がします。後半の新興宗教に関するコラムは地下鉄サリン事件が起きる前のものなので、批判的というより、好奇心から始まるような穏やかな論調のものが多かった印象です。2024/02/08
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