内容説明
熱帯雨林の「幸運の島」に残された古代民族メンタワイ。万物の霊とともに生きる人々の精神的支柱がケレイと呼ばれるシャーマン。猿を狩り、生けにえを捧げた祭りの夜、ケレイたちの踊りは恍惚の一瞬を迎える―。気鋭の写真家チャールズ・リンゼイが、８年の歳月と深い友情で捉えた豊饒森厳の世界。
感想・レビュー
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allite510@Lamb & Wool
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1992JICC刊。インドネシア、スラウェシ島に近い島の、（幸運にも）取り残された部族のルポ・写真集。取材対象の中心になるのが部族のケレイ（シャーマン）なので、精霊信仰の儀式や精神性にも割と踏み込んでいて、とても興味深い。生活集団の中で聖性を担うこと、病や先祖、精霊などとの繋がりを確保することなど、恐らくネイティヴアメリカンのメディスンマンに通じるものが少なからずあるのではないだろうか。2015/04/29
