内容説明
国家体制が崩壊しても、社会変革が進んでも、男女の性は変わらない。民族が、宗教が、スターリニズム時代という歴史が、女たちを縛る。いま、語ることを許されたソ連人が、自分たちの性を語った。モスクワっ子によるロシア人の性レポート。
目次
若者、宗教、官僚主義者
離婚―それは国家にとって悲劇なのか?
“性”教育
中絶―破滅への道を行く女たち
AIDS―2010年までに民族は滅亡するか?
肉体関係―どこで?
不感症の神話
男社会のなかの女たち
売春―街角で、舞台の上で
「女性運動家」とフェミニストたち
オナニー―禁断の果実
レスビアンとホモセクシャリスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宵子
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ソ連時代のロシアのフェミニズムの本というよりもソ連時代の女性の扱いがいかに男性に都合がよいもので、女性の人権に無関心だったかを書いた本。 男尊女卑な上に女性を職場でも家庭でも労働力として酷使していたので、読んでいると女性は特に、ソ連男性と男女付きあいはおろか絶対に住みたくないと思うかもしれない。ちなみに私は相当うんざりした。 ただし、このデータは二十年以上前であるので、今もそうだと思うのは妥当ではない。変わっていることを願う。 でも、レーニン時代のソ連が同性愛賛成を先導切っていたのは意外だった。2013/09/19