内容説明
情報商品は市場経済から逸脱し、情報の電子化は国の制度や政策を崩していく。技術が走り、制度が息せききって追いかけている未成熟な情報社会を襲う14の危機をコンピュータ社会論の第一人者がえぐる。
目次
プロローグ 情報化社会から情報社会へ
第1章 乱舞する情報(一物一価vsお布施;紙の情報vs電子情報;知的所有権vs人工知能;学術情報vs見えない大学;ノウハウの秘匿vs転職)
第2章 息切れするシステム(戦略情報システムvsソフトウェア危機;地方情報化vs東京集中;大規模システムvs脆弱性;損害賠償vs保険)
第3章 旧秩序から新秩序へ(放送の自由vs通信の秘密;電子メディアvs国境;プライバシー保護vs取引;事実上の標準vs互換性;ネットワーク社会vs消費者)
エピローグ 創造的破壊の覚悟
ブックガイド 情報社会論の系譜