内容説明
ついに登場!誰でも読めるストーリーで学ぶ病理学。ヤンデル先生の病理学入門書。私はこの本で、病理学の言葉を理解するためのストーリー、エピソードを紹介しようと考えています。皆さんが、まずは病理学と仲良くなって、病理学の「背景」を理解し、いずれ病の理を表す「言葉」を勉強できるようになるために。
目次
第1章 ホメオスタってる?
第2章 壁から中が俺たちの陣地
第3章 循環と交通渋滞
第4章 循環システムを利用し尽くせ
第5章 血管をめざせ!ミクロの探検隊
第6章 復興はぼくらの願い
第7章 中心にあるもの
第8章 がんとの戦争
第9章 がんを知り、人を思う
著者等紹介
市原真[イチハラシン]
札幌厚生病院病理診断科主任部長。2003年北海道大学医学部卒業。国立がん研究センター中央病院研修後、札幌厚生病院病理診断科。博士(医学)。病理専門医、臨床検査管理医、細胞診専門医、日本病理学会学術評議員・社会への情報発信委員会委員、日本デジタルパソロジー研究会広報委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある内科医
38
看護師向けの出版社で、申し訳ないが購入せず図書館より。ツウぶった読み方として、まえがきでもあとがきでもなく、索引から参照する作戦を取った。以後、本文と索引とを行きつ戻りつでなかなか読み進めず…策に溺れる。おそらく三中信宏氏の影響を受け、研修医向け雑誌で医学書の索引を作る企画を進行中の著者らしく、索引のラインナップがとても病理学の本とは思われない。アレを取り上げてコレが載っていないというモヤモヤを抱えつつ、アルフォートとうさパワーというtermの使い方に驚嘆。「キノコを食べてあまりのまずさに」はまずい記載…2022/02/08
rors(セナ)
11
看護学校で病理学を学ぶ学生さんに向けて書かれた教科書。想像を軽く超えて、本当に面白かった。教科書とは思えない軽いタッチで始まるので、最初は少し物足りないのかな?と思ったけれど、なんのなんの!比喩を総動員して「病の理り」を説明してくるのだけれど、人体の複雑さも含め、易しく書かれているけどちゃんと医療書。またイラストが内容をさらに補助してうまく頭に入ってくる。これって、医療関係者だけでなく、一般の人も読んだらいいかも。自分が病気になる前に。2021/12/20
Lagavulin
5
「病理学を少しでもわかりやすく!」という気概が伝わってくる。イラストも好きです。身体の仕組みが良くわかった。2022/08/22
森
5
◼️かなりいい本。◼️「教科書」だが、読み物として頭から順に読むことが強く意識されていると感じた。適度なペースで前述の単語の復習やこれまでの要約が出てくるので、ページを戻って確認するようなことが全くない。◼️この本を読んでも専門用語はあまり入ってこない。逆にいうと、ほぼ知ってる言葉だけで病気のメカニズムのイメージがどんどん入ってくる。◼️イラストも正確性とキャッチーさのバランスが最高。2021/12/16
もくもく
4
かなりしっかりとした病理学の入門書を、とっても楽しく読了できました。なんだか、あちらこちらに遊びが満載で、例えば巻末の索引を見ても、「悪性リンパ腫」の隣に「明智光秀ひとりで歴史がつくられたわけではない」が並び、「二重らせん構造」の次に「日輪刀」が来る・・・カオスです。(^o^) なるほど、『エキスパートナース』に連載する前に全編を稿了して、連載後に再度手を入れたのね~。 あ、「あとがき」の最後の署名が「病柱 市原 真」になってる。(^o^) 同級生の大学病理学教授にも、感想を聞きたいところであります。2022/01/16
-
- 和書
- 水の地図