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内容説明
高位旗本統山家の跡取りで永崎奉行・統山鷹文の一人息子・好文は、家出をしてごろつきに狙われた所を、金眼の男に助けられた。異様な存在感を放つその明星という男は一目見て好文に惚れたという。好文を甲斐甲斐しく世話し、甘やかす明星。共に過ごすうちに、愛情だけでなく快感までも与えてくれる男の存在は好文の中で大きくなっていった。しかし明星には、好文の知らない裏の顔があり―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うにすけ
21
作家買い。錦さん!ついにきたか~とわくわくしてたんだけど説明が多くなっているので、何だか勿体無い展開。たりないわー!上下巻でもいいのに(無理かな~)。あと一年であっさりなじんだなぁという印象。次も出ますよね?早く!好文パパの存在がでかすぎるので、そこもお願いしたい。2017/07/11
tanya
11
遠山の金さん風物語の金さんが出来上がるお話だった様です。明星の生い立ちが気になり、どっちかと言うと茨木のお話も読みたい様な・・・主役より脇役の方が気になりました。一気読み。2017/08/01
文句有蔵
8
SFといえば無条件で頂かない食わず嫌いを自認しているが、油断しているとこうやってこっそり混じっていたりする。執着ワンコ攻め一辺倒の宮緒大先生が、よもやSFを書かれる日がくるなんて……!と、前作でも思ったが、ついに弾尽き矢折れた末の新機軸は「史実に準える」。都合の悪いところは「パラレル」で全処理という無理無体だが、結果は良好で引き出しを増やした模様。本作の最高傑作は「好文のパパじゃなくて父上」である「スーパー攻め様統山大隈守鷹文」を描いた葛西先生だ。次点は「メンズ母性」。BLが生み出す日本語ってスゴい(笑)2018/10/09
ハルル
7
「華は褥に~」恵渡シリーズの続編。統山家の跡取り好文は父・鷹文や側近・茨木に花よ蝶よと寵愛されていたが鷹文と茨木の関係を知り家出をしてしまう。家を飛び出しごろつきに襲われていた所を金眼の明星に助けられ共に過ごすようになる…おぼこだった好文が明星によって変わっていく様や、遠山の金さんの史実をなぞってのお話に最後まで楽しく拝読!好文が北町奉行となり成長し人斬り明星との関係が今後どうなるのかも気になるし楽しみ。ラストの好文パパのスーパー攻め様のイラストが素敵。茨木の過去も気になるし続編期待したい。2019/03/09
beniko
5
恵渡シリーズ番外編。書かれた順は②の次。本編の少し未来。光彬の家臣であった彦之進の孫にあたる好文が主人公。父と情人の関係を知りショックで家出、明星と出会う。好文が家出したときには、同じ親として父の鷹文と実醇醇がどれほど心配しているだろうかと気を揉み、好文が戻ってからは明星のことが気にかかり、描かれていない部分にばかり思いを馳せての読了。ある程度、史実に基づきながら、それを生かして独特の世界とお話を人物を作り上げる、作家様の想像力と創造力に脱帽の作品。⑦あとがきやSSでもこの作品に触れていたので続編を期待。2022/08/25