内容説明
「どちらがいい?他の人間が喰われるのと、その身を犯されるのと」冤罪で死刑宣告を受けた建築士の萱野。刑務所で虚ろに過ごす中、個人教誨を受けることになる。現れた僧侶は端正な美丈夫。だが、彼は不思議な力を使い萱野を組み敷き蹂躙した。彼の正体は、紅い髪と瞳の鬼―。以来、訪れのたびに嬲り者にされるが、酷く穿たれながらも不思議と身体は淫蕩な悦びを覚える。なぜ自分がこんな目にあうのかと困惑する萱野だったが、前世の因縁があるようで…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タビサ
60
「隠し神の輿入れ」スピンで2年後の話。死刑囚の一級建築士の萱野×鬼の緋角は前世で恋人同士だったが萱野には前世の記憶なし。この二人の話だけでも前世での切ない話も含めて面白いのに、「隠し神~」で決着がつかなかった白鳥×寧近、禍津日神問題も絡んできてわちゃわちゃしてました。なんだか勿体ない感じでこの二人の話をもう少し掘り下げて欲しかったし、禍津日神は藍染&依治と教授たちがメインで解決して欲しかったかな。カガチ×真壁にはビックリ!カガチの人型には唖然でした。これも二人が幸せなら有りなのかな。 2016/03/18
そらねこ
37
笠井さんのエロエロな表紙におっかなびっくり読みましたが…(ΦωΦ)フフフ…い~ですね~♡鬼の純愛ですよ♡シリーズなので隠し神の方のCPもちゃんと出てきて萌えるわ♡ファンタジーサスペンス的な戦いもキチンと設定と世界観があって、良かったですwただ…想像するとヒエエ~( ;∀;)大丈夫か?壊れないか?と心配するアレも勿論ありましたが、BLですので無問題ですな。純愛も楽しめ、ファンタジー的にも面白く、もう、大満足です♡2017/06/08
たにしぃ
24
一気読みしたし面白かった。一言でいうと『てんこ盛り』。作家&挿絵で買ったので内容全然知らずによみはじめ、けけけ刑務所…とひるんだけど人外バトルもので面白かった。途中で何でそうなるんだ(きょうだいのシーン)と疑問に思うところはあったけど。規矩術なんて全く聞いたこともなかったし勉強になった。あとがき読むまで前作既読にも関わらずスピンオフと全く気づかなかったし前作未読でも問題ないとおもう。2014/09/06
華緯
19
スピン元より、こちらのほうが好き。強くて純粋で一途な緋角がいい。怒るとハンパなく恐ろしい鬼が、カヤと何かあるとすぐ涙ぐむ純粋さが好き。鬼の一族が大工仕事に長けている…という設定は、納得どころか合いすぎで笑った。前半はどのカプも無理エチばかりで、『…どうなるんだ…』って感じでしたが、話が進むに従って、スピン元で収めきれなかった事を片付けて、一応すっきりさせている。カヤは結局、死刑囚で脱獄犯のままだけど、人界と接触したがっているわけじゃないし、好きな事して好きな人といるので、私も気にしないっと。2014/09/07
cicoppe
18
解放されたとたんカヤと叫んで飛び立っていった緋角がいい。カヤの前世での死に方が切なかった。深い愛があるわりには兄弟とのあのシーンはなんだったのだろう。白鳥と寧近も深い愛があったのね、歪んでいてわからなかった。冤罪がはらせなかったのが残念でした。2014/09/05