内容説明
他人を避け孤独に生きてきた有也と、生徒会役員で人望の厚い颯はクラスメイトで寮のルームメイト。正反対の二人の秘密―外では他人のフリ、部屋では恋人の関係だということ。颯が有也に触れる指先は甘く、有也にとって生まれてはじめての恋だった。しかし、ある夏の日、颯が事故に巻き込まれたことにより二人の関係は突然終わった。―彼はもう自分を覚えていない。それから数年後、颯のことを忘れられずにいた有也の前に再び颯が現れ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
諏訪 聖
35
ガッシュ文庫さんって装丁変わったんですね。並べたときに背表紙のマークが違うのが微妙に嫌だったり…まぁ、それはさておき(苦笑)本作は「可南さんを読んだなぁ」という感想です。王道でした。小物使いが憎いほど切なさを増長させてる。パタパタ鶴とか綿菓子とか。もう一度一人で読んで一人で泣こう。2013/03/30
このん
34
可南さんの本では『水に眠る恋』と並んで好きな本。同じクラスで同じ寮の同じ部屋の有也と颯。寮の部屋でだけは2人は仲が良かった。颯の街の夏祭りでお互いの気持ちをしっかり確認し合ったのに…。ある事がきっかけで会えなくなった2人。4年後の偶然の再会にも颯は有也の事は覚えていない。時々行動を共にするが、それは有也には嬉しくもあり辛くもありで。自分の気持ちを抑えて『あの人がーこれからも幸せでありますように』。と願う有也の気持ちに泣けて泣けて仕方なかった。こんなストーリーに弱い。とてもとても良かった。(3286)2013/05/08
みずほ
33
小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 「告白」のリンク作だけど読んでなくても問題なし。高校時代恋人同士で四年後再会。全寮制男子校もので記憶喪失もので再会ものというベタベタの王道てんこ盛りに切なさスパイスがたっぷりトッピングされてる。食材はありふれてるし、キャラのタイプも可南さんのテンプレ通りなのだけど、可南テイストが好きな人なら楽しめると思う。幸せの絶頂のときに残酷な運命に引き裂かれた二人が再び巡りあってもう一度恋をやりなおす。いつか思いだせるといいね。あとがきにあった颯視点も読みたかったな。同人誌で読めそう?2013/04/03
e r i .
28
すごく切なくて有也が可愛そうで泣けたTTかと言って颯も責められずなんとも言えない気持ちで読んでいました。思い出描写が辛くてもう豆だけが癒し。なのでまた始まるラストの展開には感動だった。2014/12/02
そらねこ
27
(T_T)…号泣です…。あー良かった~…♡学園の寮生活。頑なに心を閉ざしていた受けの心を開かせた攻め。想いが通じ合った後の突然の別離、そして数年後の再会。もう、途中涙が~…(ノД`)・゜・。どちらも悪くないだけに切なくて二人にもう、胸がキュンキュンしました。純愛に泣けること間違いなしです!受けの主人公、有也がけなげで愛しい。綿菓子のエピとか泣ける。二人で見た美しい空を想って美しいと感じるものを誰かと共有したいから写真を進路に選んだという場面で有也の成長を凄く感じた。読めて本当に良かった♡(*´Д`)♡2016/07/30




