内容説明
綺麗だと思った。同性に対して初めてそう思った。あの時から、始まっていたのかもしれない―。大学生の隆之はアルバイト先の美人編集長・沖屋とセフレ関係にある。「俺と寝てみませんか」誘ったのは好奇心からのはずだった。クールで毒舌で奔放な彼の、違う顔が見てみたい―。いつしか沖屋に焦がれていた隆之。そんな隆之を沖屋は怜悧な笑みであしらう。身体は甘く許すのに、心を拒むのはなぜ…。何が欲しい?どうして欲しい?―あなたのすべてが知りたい。単行本未収録作も収録した完全版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
メイ&まー
29
なるほど確かにタイトルは内容に即してはいる、んだけど、もちょっとヒネリがある方が映えたんじゃないかな。大学生アルバイト×毒舌美人エロ小説誌編集長。割と地味めなお話ですが内容が細やかで読み応え有ります。攻め視点で語られ、受けの葛藤がこちらには見えずに進行するところがよいです。じわじわと受けの毒にやられてく攻めが楽しいv2話目で受けの元彼との対峙に女性を絡ませる展開もうまい。最後のクリスマスのお話は受け視点ですが切ないながらじわっと幸せに溢れてて大好き!攻めがちょっとずついい男になってるなーと^^2010/12/21
マッコリ
23
おもしろかったー!キュンキュンくるセリフがたくさんあって楽しめました!さすが言葉を大切にする編集者同士の恋(笑)沖屋の女王様っぷりも水梨の献身っぷりも素敵。2人とも極上の男だ!せっかくのスピンオフだから不破達とも絡んで欲しかったなー。2011/06/29
みずほ
17
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフ。旧装版で既読だが、新装版で再読。バイト大学生×エロ小説誌編集長。沖屋の女王様っぷりと、隆之の一途さがいい。毒舌で厳しい鬼の沖屋の仮面の下には、ガラズ玉のように傷つき易い繊細な心が隠れていた。本当は誰よりも純度の高い愛を求めていて、それを持ってる男が沖屋にとっての『極上の男』。素はとても可愛い人なのだ。隆之にとってもそんな沖屋は『一生離さない』宝物で、仕事では目標の人。とてもいい関係の恋人同士だ。最後のEDの沖屋の対処法が気になるな~2010/08/13
さち
15
沖屋という存在が可愛い。若い頃に恋愛で傷ついているからこそ水梨には後悔してほしくない。ツンデレで毒舌だけど水梨への愛情と優しさをひしひしと感じる。あと水梨のする困った顔っていう表現がすごく好きだ。愛しくてたまらないっていう顔なんだろうなぁ、高遠さんの言葉はとても素敵。そして今は沖屋に対してたまに年下らしい嫉妬や焦りも見せるけど、何年後かにはものすごくもっといい男になっちゃいそうな予感!甘え下手な年上と甘やかし上手な年下、本当にこれからの成長が楽しみな2人だ。最後の沖屋視点でラブラブな様子が読めて幸せ!2010/08/02
リリー
14
かっ…可愛いやないかーッ!!久々にクリーンヒットでした✨経験豊富な年上受に年下わんこ攻が振り回される話かと思いきや、受が思った以上に可愛い人でした。大学3年生の水梨がバイトする出版社の若き編集長・沖屋は、カミングアウト済のゲイ。身体だけの男が複数いると隠しもしないが、偶然フリーになったところに水梨が声をかけ…。(コメ欄へ続く)2015/06/18




