感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
85
古文の参考書というと、最近ちくま文庫に収められた小西甚一先生の「古文研究法」が昔は定番で愛用したことがあります。この本はお気に入りさんの書評を読んで興味を惹かれたので手に取ってみました。かなり文法的な観点からの解説が多く丁寧な説明で新鮮な感じがしました。私はどちらかというと文法は苦手で、解釈中心に読んでいました。これを読んで少しは基礎が理解できたような気がします。2018/01/03
夜間飛行
69
私は国文卒なので受験生の娘から質問される。忘れたことを思い出すため読んだけどこれは良い本だ。読む前提として文法の基礎と300程度の古語知識が必要だろう。多分そのレベルまでは学校の授業を聞いていれば何とかなる。問題はその先だ。入試は初めて見る古文を自力で読み解かなければならない。学校で習った知識をどう使えば古文解釈ができるかという、受験生のみならず万人の切実な問いに答えてくれるのが本書である。主体客体や係り承け、助詞助動詞や敬語など、ここにあるやり方にそって古文を吟味すれば、誰にでも正しい解釈ができるはず。2017/12/25
風太郎
7
枕草子を読んでみて、難しくて読解できないところが多いので、手助けになればと思い読んでみました。自分が今まで読んだ古文の文法書としては、一番難しい部類に入るかもしれません。で、読み切ったのはいいのですが、それでも枕草子の読解は不十分です。平安文学は難しいですね。2018/07/05
しんえい
1
恥ずかしながら知らないことが沢山書かれていた。勉強になった。意味のまとまりを意識するために助詞に気をつける。係り受けの関係と主述目関係を読み誤らない。そのために、文法的アプローチを駆使する。2022/03/14
がっちゃん
1
逐次訳。から、整合していく。巻末の索引が便利。2015/09/29