内容説明
『耳嚢(耳袋)』とは、江戸後期の幕臣根岸鎮衛による街談巷説奇聞の類を集めた随筆です。その内容は怪談奇談から犯罪、人情話、教訓話など、江戸時代の様々な噂話が集められています。本書はその中から、狐狸妖怪、怪談奇談を中心に取り上げ、江戸時代の古地図(江戸切絵図)ごとに分けて現代語訳で紹介しています。また、江戸東京に残る怪談奇談、妖怪、伝説、事件の地など、『耳嚢』的スポットを歴史ガイドとして掲載。「表」の歴史では語られない「裏」の江戸東京を『耳嚢』とともに散歩できるように構成してあります。
目次
御曲輪内大名小路絵図
麹町永田町外桜田絵図
東都番町大絵図
飯田町駿河台小川町絵図
日本橋北内神田両国浜町明細絵図
八町堀霊岸嶋日本橋南之絵図
京橋南築地鉄炮洲絵図
芝口南西久保愛宕下之図
今井谷六本木赤坂絵図
千駄ケ谷鮫ケ橋四ツ谷絵図〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
22
江戸時代からある建物が印になって場所がわかる。2021/06/08
Radwynn
3
江戸時代の古地図とそれに対応する現代の地図、『耳袋』の中からその地にまつわる話、そして現在の東京に江戸の昔を偲ばせる散策ポイントの紹介、コラム。ページ数はさほどでもないのですが、盛りだくさんな内容です。これをガイドに東京を歩くもよし、時代物を読む時のお供にするもよし。2011/09/06
nowhereman
1
怪談&トリビアを現代の地図と古地図にマッピング。2つの地図を並べて見られるように製本を工夫しているところも良かった。2018/01/02
KARU
1
本を片手に四谷を散策。説明は詳しくないので想像力も必要??2008/09/20