内容説明
本書で復刻し収載した地図は、戦前に日本統制地図株式会社から発行された東京区分詳細図及び東京都・各区史資料などに準拠してあらたに描き起こした版である。復刻に際して、区分図によって異なる縮尺を8千分の1(一部9千分の1・1万分の1)の統一縮尺に変更した。また、全35区のうち、東京市の中核となる旧15区について3図~5図に分図して掲載し、郊外への発展が著しい新7区についてそれぞれ区内の主要地域を各1図で掲載した。古地図に対応する現代図も、すべて同縮尺で同じ範囲を囲み、戦前と現在の東京を一目で対照することができるようにした。
目次
1 麹町区全図
2 神田区全図
3 日本橋区全図
4 京橋区全図
5 芝区全図
6 麻布区全図
7 赤坂区全図
8 四谷区全図
9 牛込区全図
10 小石川区全図〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとん707
4
左右見開きの地図帳で左が戦前の古地図、右がそれに該当する現在(といっても2000年頃)の地図で簡単に対照できるようになっている。明治から昭和前期の東京を舞台にした小説、落語、随筆などを楽しむ時に参照すると現在の場所が簡単にわかって面白いだけでなく、そこを訪ねる時に大いに役立つ。巻末には関東大震災と東京大空襲について当時の地図付きで非常に良く纏まった解説がついている。また、江戸から戦前まで続く町名も多く「半七捕物帳」や「銭形平次」「忠臣蔵」なんかを読むのにも参考になりそう。姉妹巻「江戸東京散歩」もある。2020/03/26
takao
3
戦前2023/01/19