内容説明
フィリピン人タレント締め出しは正しかったのか?1日1食のカラオケガール、日本人パパを手玉にとるウェイトレス、17歳の娼婦…言葉を失う出会いの数々。
目次
旅のはじまり―彼女たちの新たな戦いを追って
ケース1 1日1食のカラオケガール ローナ23歳
ケース2 日本の恋人はうそつき? アナリサ21歳
リリーの面影を求めて(1)僕がフィリピンと出会った時
ケース3 めげない姉妹の夢のゆくえ シエラ28歳
ケース4 援交カフェで見つけた本物の幸せ ジャネット23歳
ケース5 夢を見ない天使 レイチェル21歳
リリーの面影を求めて(2)彼女の住んだ場所
ケース6 せつない再会 リセル26歳
ケース7 17歳の娼婦 ジョイ17歳
ケース8 置屋で働く優等生 ルーアン22歳
旅のおわりに―弱い者いじめはするな
著者等紹介
白野慎也[ハクノシンヤ]
1961年東京生まれ。フィリピン大衆文化研究家=フィリピン・カルチャー・ウォッチャー。1989年の夏、あるフィリピン人エンターテイナーと出会ったことからフィリピンに興味を持ちはじめ、マニラでスラムの子供達を支援するNGO活動に参加。以来、フィリピンの言葉・社会問題・文化にのめり込み、勤めていた大手企業を辞め著作活動を開始する。東京大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamayuuri
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熟読。日本に溢れていたフィリピンパブは先方のお国の事情により、いまや壊滅状態。あのとき、日本に来ていたフィリピーナたちは帰国してから何をして行きているのか?それを著者が調べている。日本のフィリピンカラオケで稼いでいた娘たちは、フィリピンに帰ってから非合法の売春行為や重労働でどうにか生きている人が多かった。理由はもちろん、それをやらないと生きていけないから。単純に売春がダメだとも言えないし、もちろん日本のフィリピンパブがダメだという話にもならない。著者自身がフィリピーナに恋した過去を持っているのがこの本の面2010/10/19