無限の荒野で君と出会う日

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795842724
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

不倫、セックスレス、家庭内別居、幼児虐待、引きこもり、熟年離婚…もはや家族は崩壊している!それでも、誰かとつながりたい。自らの人生を選び取る男女を描いた『ハッシュ!』の橋口亮輔が示唆する新しい「家族」の可能性。

目次

プロローグ 崖っぷちで君と手をつなぐ
1 自分である孤独と幸福
2 すべての人が持つすべての可能性
3 君が探す誰かと、君を探す誰か
4 僕なりの家族―心がつながる瞬間
エピローグ 荒野をゆく君へ

著者等紹介

橋口亮輔[ハシグチリョウスケ]
1962年、長崎県生まれ。『夕べの秘密』が、89年『ぴあ』PFFアワードにてグランプリを獲得。92年、『二十才の微熱』で衝撃的にデビュー。劇場記録を塗り替える大ヒットとなった。2作目『渚のシンドバッド』は、95年に公開。ロッテルダム映画祭、ダンケルク映画祭、トリノ・ゲイ&レズビアン映画祭でグランプリに輝くなど、国内外の数々の賞を受賞した。2002年に公開された3作目『ハッシュ!』は、カンヌ国際映画祭に正式招待され、上映会場を興奮の渦に巻き込み、スタンディング・オベイションを浴びた。国内でも文化庁優秀映画大賞、『キネマ旬報』主演女優賞(片岡礼子)受賞、ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、主演男優賞(田辺誠一)受賞など、高い評価を得る。既成の家族観に縛られず、新しい家族の可能性を提示し、幅広い層から圧倒的に支持された
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きーみん

5
思わずメモを取りたくなるような、心をノックする言葉がたくさんあったが、納得できないと思う言葉もいくつかあった。橋口さんには、彼を甘やかし彼も心から甘えられる誰かが必要なんじゃないだろうか。ゲイであることを隠していてもカミングアウトしても苦しそうで、その苦しさとなんとか折り合いをつけて幸せになろうとする葛藤の中から、人を感動させる映画を産んでいるのかなと思った。2010/06/03

namunamuナムちゃん

2
どんなに裏切られても、最低な思いをしても「人と関わっていくことが生きること」という強い思いがあるから、この人は素晴らしい映画を作り続けるんだよなあ。繊細さと、面白いエピソードが読めて楽しかった。2015/12/06

ケイゾウ

2
実家で発掘し再読。私の好きな映画監督によるエッセイ集。映画の製作に直接かかわることは書かれていませんが、彼の生き方や考え方のすべてが映画に向かっているように感じました。こんなに潔癖でひたむきな生き方だったら色々としんどそうです。けれど、人一倍感受性豊かに物事に向き合う人だからこそ、真摯に心に響く映画が生み出されるのかもしれません。深く感じ入る言葉に胸を打たれるエッセイでした。2013/04/28

chidoriashi

2
著者の作品である『ハッシュ!』と『ぐるりのこと』を見終わった後、泣きたくなるような笑いたくなるような不思議な気持ちになった。「“生きようという意志を持って生きていく”ということ。そのことだけが、どんな変化や障害からも僕たちを守る、強烈な光である」映画の中の弱くて醜くて愚かでいとしい人たちを見て、そんな光に照らされたような気持ちになったからだったんだな。2011/12/20

まさやん80

1
橋口亮輔さんの1990年代から2000年最初までのエッセイをまとめた本。「二十歳の微熱」「渚のシンドバッド」「ハッシュ」がその当時作っていた作品。 ゲイに関する話題が大部分となるが、やはり当時と今では随分とLGBTに対する考え方が変わってきており、当時の橋口監督の苦悩は分かるものの、今読むと同じところをグルグル回る感じがして少しつらい。2018/02/17

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