「非国民」手帖―『噂の真相』匿名コラム「撃」

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795841826
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

『噂の真相』の「撃」10年間の軌跡。権力とは何か。敵はどこにいるのか。まことしやかで、そのじつ空疎な言説に翻弄されない視座を獲得するために、歯に衣着せぬ痛快時評コラム集。

目次

1992~1993年表(好んで国家を語るくせに;特権的な「知」への優遇 ほか)
1994年表(新聞記者の怠慢は警察の横暴を追認している;自殺の時代に ほか)
1995年表(税関は何を禁じようとしたのか;哀れなオジサンの性意識 ほか)
1996年表(「村おこし」的文化事業は今もなお;破防法が果たす役割 ほか)
1997年表(問題をすりかえる「誇り」の論理;気楽な奴等だ ほか)
1998年表(天皇の前でのブーイング;近所のオバサンの愚痴レベル ほか)
1999年表(世界的ベストセラーの背後にあるもの;文学こそ犯罪的でなければならない ほか)
2000年表(「僕は毎日のように先生にほめられています」;思想家のマーケティング分析 ほか)
2001年表(天皇退位論を隠蔽する戦後史の詐術;「歴史」に否定されることで、死者は二度陵辱される ほか)
2002年表(「伝統的な身体感覚」など虚妄にすぎない;このネタは聞き飽きた ほか)
2003~2004年表(荒唐無稽な「芸術国家」論;修正主義者は薄闇をねらって跋扈する ほか)

著者等紹介

[ヒズミ]
文筆を生業としない勤め人。『噂の真相』におけるレポート数本

[クグイ]
複数のペンネームと文体を使い分け、政治、経済、歴史から、文学、美術、スポーツまで、さまざまなメディアに登場して幅広い分野を横断する総合失調症的著作家。『噂の真相』には「撃」以外にも数多く寄稿している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mori-ful

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装丁川名潤ワークスでも好きな一冊かも。 匿名著者だが、たぶん宮崎哲弥と川端幹人ではないだろうか。 「現憲法がアメリカの押し付け憲法なら、明治憲法だってドイツの猿まね憲法だよ。所詮《鹿鳴館》文化の所産にすぎない」「律令制まで遡ったところでやはり中国からの輸入品だ。いったい何処に帰れというのか」 など鋭い。基本は、ナショナリズムの成立に文化や伝統イデオロギー、出版ジャーナリズムが不可欠であるため、文学批判、メディア批判が基調。解説で宮崎がいうように「世界に対し批判的でない言葉など死んだも同じだ」。2024/11/18

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