内容説明
驚異か?狂気か?脳髄まで沁みる新・マンガ体験術。「名投手水原は1勝もしていなかった!」などフツーでは味わえなかった真実と感動の数々。
目次
プロローグ “初の女性勝利投手”は幻に消えた―『野球狂の詩』
第1章 明訓高校はなぜ負けたのか―『ドカベン』
第2章 矢吹丈「安らかな寝顔」の真実―『あしたのジョー』
第3章 “愛の職業”タイガーマスク―『ダイガーマスク』
第4章 “巨人の星”はどっちだ?―『巨人の星』VS『侍ジャイアンツ』
エピローグ 物語はまだ終わらない―〈実験〉水原勇気VS星飛雄馬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
22
作者は手作業でデータをまとめ、レポート用紙に書き出しつつ、その内容を本にまとめていたと聞きます。水島野球まんがに対する深い愛情等も感じる好著で、読みものとしても純粋に面白く、それなりに売れて続編も書かれた理由、良くわかりますね。 水原勇気さんの出てくる「野球狂の詩」は後年のBSマンガ夜話でも取り上げられていましたね。 水島新司氏ご本人も勘違いしていた通算成績を訂正するくらいには作品を読み込み、国会図書館等にも通った力作でした。1992/12/27
ちくわ
17
ネットで再発見し、随分昔に読んで面白かったのを思い出した。荒唐無稽な漫画を、数学的に大真面目に分析した意欲作であり、自分が統計に興味を持ったキッカケでもある。『神は細部に宿る』の実証実験のような内容で、山田太郎の打率考証では頻繁に『50打数50安打を加えて補正』等が入り、結果を正とする為の操作が行われる。科学論文では結論を予め決め、過程の実験結果を捏造する行為は許されない…そんな考えの自分だったからこそ、逆に本書は新鮮だったのかも。 著者が2010年にご逝去されていたのを今回知った。ご冥福をお祈りしたい。2024/12/25
barcarola
5
データもさることながらファンブックとしても楽しめた。もっとも、読んでいるのは「野球狂の詩」と「ドカベン」の水島作品だけなのだが。2024/09/08
Stair512754
3
先日水島新司先生が亡くなられた 過去どれだけ水島先生の描いた漫画に心を躍らされたことか 『ドカベン』『球道くん』『あぶさん』『一球さん』『大甲子園』・・・ 懐かしい気持ちでこの本を読んだのだが・・・ ちょっとしんどかったな 水原勇気とドカベンの章以外は読めなかった 『あしたのジョー』『タイガーマスク』『巨人の星』『侍ジャイアンツ』 どれも原作読んでないしなあ(アニメでは観ていますが) 特に『あしたのジョー』の冒頭部分はしんどかったわ~ てか、今検索したら同じ著者の似たもの題名あったけど何?2022/01/31
Amuro
3
水島新司がほぼパッションで描いたであろうドカベンを緻密なデータ分析で新たな魅力を発見させてしまいました。 また読みたくなりました!2021/08/18