内容説明
世界的視点から漢字の生成発展の歴史を総合的に考察。漢学の権威饒宗頤教授の心血を注いだ学問的結晶ついに成る!アジア文化史にそびえる中国文化の根幹、漢字の起源を考察。
目次
1 序論―土器記号の意味とその研究方法
2 土器記号、図案、初文
3 造字の伝説―倉頡と鳥迹そして沮誦
4 土器記号の空間分布と南北交流
5 越族移動の青写真と土器記号の出土地域
6 文字の書写方向と古代の西戎
7 宇宙的な記号
8 古土器の記号とセム族の文字―アルファベット学の新探求
9 比較古記号学―土器記号と古代シュメール線形文字の初歩的比較
10 結論―漢字図形化が持続使用された「謎」
著者等紹介
饒宗頤[ラオツォンイー]
1917年、中国広東省潮安に生まれる。香港大学、シンガポール大学を経て香港中文大学中文系教授、現在同名誉教授。米国エール大学、フランス高等研究院、京都大学人文科学研究所などの客員教授を歴任。中国国務院国家古籍整理委員会顧問
小早川三郎[コバヤカワサブロウ]
翻訳家
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