内容説明
宗教を失った社会に人間は共存しうるのだろうか。宗教の危機が人間社会存立の危機であることを立証した迫真の討論。日日の暮らしの中に存在しているさまざまな宗教とその精神こそ、人間と人間の絆を支えているのではないか。宗教が果たしてきた偉大な役割の意味をそれぞれの立場から考えた貴重な思索集。「オウム事件」の歴史的意味。社会的危機の根源に迫る報告集。
目次
第1部 宗教を問う(既成宗教は現代人に貢献できるのか;仏教と聖書の支えでかろうじて生き続けた人生観;智愚の毒を滅する道;世界の「宗教と倫理」;教祖・信者・教団)
第2部 現代宗教への提言(「質疑応答」宗教の諸問題をめぐって;現代宗教への提言)