内容説明
1752年5月、イングランドのリヴァプール港から一隻の真新しい奴隷船がアフリカ西海岸に向けて出航した。196人の奴隷を積んだリヴァプール・マーチャント号は大西洋を渡ってジャマイカに向かう。船上では赤痢が蔓延し、奴隷が次々と倒れてゆく。一計を案じたサーソ船長は…。大西洋奴隷貿易の「真実」に迫る歴史小説の最高峰。一九九二年ブッカー賞受賞。
著者等紹介
アンズワース,バリー[アンズワース,バリー] [Unsworth,Barry]
1930‐2012。イギリス北東部ダラム州の炭鉱村ウィンゲイトに生まれる。マンチェスター大学で英文学を専攻。1960年代の数年間、ブリティッシュ・カウンシルの派遣により、アテネ大学とイスタンブール大学で英語を教える。1966年、The Partnershipで小説家デビュー。第4作のMooncranker’s Gift(1973年)で英国王立文学協会のハイネマン賞を受賞し、王立文学協会のフェローに選出される。第6作で、アンズワースにとって初めての歴史小説Pascali’s Island(1980年)が、英語圏において最も権威のある文学賞の一つブッカー賞候補となり、映画化される。10作目となる本作Sacred Hunger(1992年)でブッカー賞を受賞。この受章により、アンズワースは文筆のみで生活ができるようになり、拠点をイタリア中部のウンブリア州に移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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