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村のあらし

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795297845
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

南英丘陵地ののどかな村フェアエーカーに大規模な団地建設計画が持ちあがった。主人公ミス・リードの教える村の学校に廃校の危機がしのびよる。破壊を目前にひかえた豊かな自然とそこに生きる人々の暮らし。農場主ミラー老人の気骨。ミス・クレアの病とのたたかい。女教師の恋愛事件。ジョゼフ・コグズの家出。村にあらしが吹きあれる。卓抜なユーモアとみずみずしい詩情を湛えながら、人生の悲しみと喜びを日々の営みのなかに感動的に描き出す。

著者等紹介

ミス・リード[ミスリード][Miss Read]
1913年ロンドン生れ。本名ドーラ・セイント。教職出身。第二次大戦後にエッセイをパンチ誌等の雑誌に寄稿し文筆活動を開始。1955年『村の学校』を出版、出世作となる。英国の初等教育や田園生活に題材をとった小説を数多く発表。BBCの脚本家として活躍。英国を代表する田園作家。バークシャー在住

中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年東京生れ。東京大学西洋史学科卒業。翻訳家。東京在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュシュ

27
ミスリードの初期3部作の3作目。イギリスの片田舎のフェアエーカーの物語。牧歌的なこの村だが、原子力発電所の職員の公営住宅の建設の話が持ち上がり、住民たちが動揺する。1950年代に書かれた本だが、この公営住宅の問題や、貧困家庭の子どもの問題など、今の私たちにも身近に感じる内容だった。公営住宅建設の公聴会は、今の日本よりもきちんとやっているように見えた。この本は挿絵も味があるし、「ぐりとぐら」の山脇百合子さんが描いた表紙もいい感じ。山脇さんもこの本が好きだそうだ。このシリーズをもっと読みたい。2017/04/01

chocoうさぎ

2
フェアエーカーものの初期3部作の3部目。「村の日記」の後の時期の一年間の話で、南イングランドの田舎町フェアエーカーに突如吹き荒れる嵐。急遽湧き起こった原発施設の社員向け大型団地の建設問題。いつもはおとなしくてのんびりしている村の人々も喧々諤々の論争と反対運動に発展。住民集会や相手方との公聴会など重苦しい日々が続く。2つ目の嵐は幼年組の教師ミス・ジャクソンの恋愛騒動。私は3つ目の嵐として近代化の足音と考えた。嵐でも村の楽しさ、人の温かさ、自然の美しさ、老後や貧困の問題が描かれる。ほっこりしたい時におすすめ。2021/07/27

うさぎ

1
ミス・リードのシリーズをちゃんと読んでみようど思って。順番が良く分からないのですが、何とかなるかな。2014/03/15

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