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内容説明
IBM360システムおよびOS/360の開発リーダーであった著者が、開発の過程で遭遇したさまざまな問題にどのように対処したか。その結果は正しかったのか。今も繰り返してなされる間違った判断と認識。本書では、未だに色あせてない議論がなされており、ソフトウェア開発管理者・プログラマのみならず、現在のパソコンの神話ならぬ真実の世界を知りたい一般のパソコンユーザも読んでおくべき書である。
目次
タールの沼
人月の神話
外科手術チーム
貴族政治、民主政治、そしてシステムデザイン
セカンドシステム症候群
命令を伝える
バベルの塔は、なぜ失敗に終わったか
予告宣言する
五ポンド袋に詰め込んだ十ポンド
文書の前提〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
40
恥ずかしながら、有澤先生の「ソフトウェア工学」を読んでブルックスがソフトウェア工学の大家であることを知りました。この本はその前から読んでいたかもしれません。プログラマには当たり前のことが書かれていて納得感あり。ソフトウェア工学の大家の書いたことと、この本とが一致したのは何年か後のこと。仕事で何か行き詰ったときに、この本を読み返すとよい。ソフトウェアを書かずに、現場の役にも立とうとする人は必読。管理者や大学の先生は現場の意見を聞く前に本書を読んでおくとよい。本書を読んで何がわかったかがリトマス試験紙かも2021/08/19
えちぜんや よーた
31
IBMでソフトウェア開発のマネージャーをつとめたブルックス,Jrによると、 ソフトウェアを動かすための命令文の増加数と、それにかかる労力は、単純な1次関数の関係にあるわけではない、と説明されています。著者のブルックス,Jrが紹介した、ある研究者によると、労力と命令文の数の関係は、2次関数の関係にあるそうです。労力 = 定数 * (命令文の数)^1.5 つまり、上の数式は、大規模なソフトウェア開発になればなるほど、 労力は、累乗的に必要となることを表しています。2012/11/26
おかまたけ
3
内容を大分忘れてた。セカンドシステム症候群だけでもきちんと覚えておきたい。「人月の神話から二十年を経て」を読むと、漸増的構築モデルなど、かなりアジャイル的なものに近いように思いますが、その割に、バルナスのモジュール分割による情報隠蔽が正しかったという論旨になっていて、ペアプログラミング的な情報共有と逆になってしまった所が興味深い。2009/05/14
Satoru Yonekura
2
「人月の神話 狼人間を打つ銀の弾はない」原著の初版は1975年刊行。IBMのシステム360の父と称されたブルックスの書いた古典。7月から新しい組織と仕事をお引き受けすることになった機会に、積ン読だったのを読んでみましたが、自分自身の経験に照らしても納得のいく説の連続で、為になりました。2015/07/18
k2jp
2
IT業界では伝説の書(その割に同僚と話題にならない気がするが)。『「人月の神話」の命題』の章がそれまでの「まとめ」となっている(時間がない人は先にチェックして気になった箇所をじっくり読むと良いかも)。権限と責任のバランスや、常に楽観的な見積もり、人月という尺度ではコストは計算できても仕事量は単純に計算は出来ない(コミニケーションや教育が激増するから)とか、チームのアーキテクチャやデザインも重要とか、開発効率は規模に反比例するとか、製品よりむしろ利用者にニーズに適う満足を届けることが仕事…参考になる2013/10/10
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