内容説明
本書は92・93年にアメリカで開催された2つの文学会議「日本文学の詩学」「ものがたりの欲望」をもとに詩歌論・物語論の力作を結集。
目次
1 うたの響き(ジャパニーズ・ユニークネスという神話―ナショナリズムと比較文学;佐竹義躬の恋歌への視座;能における「シテ」の存在論―「主役」の内と外にまたがる役割主体 ほか)
2 ものがたりの欲望(少女という分身―近代女性表現における原型としての「少女」;『枕草子』の眼差しの詩学―「目合ひ」の戯れと喜び;生きられなかった「生」の署名―『更級日記』の物語への欲望 ほか)