内容説明
今日、今までにない新たな、かつ複雑な問題、特に、医療と法律にからむ問題が多発している。問題を解決するにあたって、本書では、数学的アプローチとして、ベクトル論と座標によって問題を整理し、一義的に答えがでるようにした。犯罪類型を、故意犯、過失犯、無謀犯に分け、新たなる刑法理論をもって、刑法本来の問題と医療と法律がからまる問題に対し、独自の理論展開をした。
目次
前編 医と法(そのとき医師はどうするべきか 生命と法の接点;医療で罪が問われるとき 医療の犯罪;医師はこれからどうすべきか 医療過誤の判例とIT革命)
後編 刑と法(人はなぜ罪を犯すか 犯罪意識の考慮と刑罰;少年事件はどうとらえられるべきか 少年法とその周辺;人の犯罪はどう裁かれるべきか 刑法のベクトル;そのときどんな罪が問われるか 刑罰のメカニズム;罪はどのように裁かれるべきか 人権と刑罰)
著者等紹介
細井睦敬[ホソイムツタカ]
1946年生まれ。北海道大学法学部を卒業後パリ・ロンドンに留学。国立佐賀医科大学を卒業して福岡大学病院皮膚科入局。退職後、ジョージワシントン大学病院で研修。1988年5月、福岡市でクリニック細井皮膚科を開業。現在、医事法学会会員。著書に、『二十一世紀への医と法の接点』(日本図書刊行会)、『犯罪とベクトル』がある
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