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内容説明
私たちの学級には、いろいろのハンディをもった子が入ってくる。幼い頃の病気のために、脳や身体に障害の残っている子、何かの理由で発達の遅れている子、そのうえ、家庭で過保護にされたり、放置されたりして、一層遅れを増した子など、どの子もさまざまな十字架を背負っている。私たちは、この子たちを人間として発達させるために、基本的に、次の四つの内容が必要であると考えてきた。第一に、身体活動を出発点にする。第二に、子どもは集団のなかで発達する。第三に、子どもは、文化を獲得し表現することにより発達する。第四に、労働を重視する。私たちは、以上四つの観点から子どもを発達させる方向を考え、豊かな内容の教材を選び、学級で学習することが、子どもを発達させる中心の仕事であると確信し、それにむかって努力していくのである。
目次
第1章 私たちがめざす教師の仕事
第2章 学びあう学級集団をつくる
第3章 わかる喜びを育む授業づくり―絵本を教材として(一人ひとりの持ち味を束ねて―『ノンタンぶらんこのせて』『三びきのやぎのがらがらどん』『せんたくかあちゃん』の読み聞かせ;読み聞かせで心をつなぐ―『ぞうくんのさんぽ』から『てぶくろ』まで;ことばに立ちどまって読みを深める―『ピーターのくちぶえ』の読み取り;読み取りを深め子どもの世界を広げる―『モチモチの木』の読み取り;絵本を教材とした授業をすすめるにあたって)
第4章 書く力を生きる力に(ぼくも私も書けるよ;自分史を綴る)
第5章 表現活動で子どもを育てる(やさしい微笑みを求めて;音楽劇「プロメテウスの火」―文化と自治のなかで育つ;子どもの成長を押し上げる劇活動)