内容説明
「他者とのかかわりを持ちたい」「他者とは違った存在でいたい」人間はこの相反する二面性を使いわけねばならない複雑な存在である。本書は、この二面性のそれぞれの源泉を明らかにし、人間の本質を詳解する。また、現代社会に蔓延する人間不信の構造を明らかにするとともに、大人の世界の歪みが子供の世界にまで及ぶ理由を論理的に説明し、「いじめ」「登校拒否」の問題にも言及している。
目次
第1章 現代社会に渦巻く人間不信
第2章 優越の心理―人間の「排他性」について
第3章 愛の心理―人間の「共存性」について
第4章 「愛」と「優越」の統合
第5章 人の生涯における「愛」と「優越」の軌跡
第6章 翼をもがれた子どもたち