村をはなれて

村をはなれて

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795275508
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

南英丘陵地のフェアエーカー村の小学校長ミス・リードの夏休みは波乱の幕開けとなった。思わぬ怪我のために親友エイミーのもとで静養するのだが、エイミーの求めに応じてギリシアのクレタ島へと旅立つことになる。離婚問題をかかえた親友との、エーゲ海の輝ける島の休暇がこうして始まった。この地の風情を満喫しながらも、自らの暮らしに思いをめぐらす二人。結婚―共に暮らすことの歓びとそれゆえの苦悩。独身―自由とひきかえの孤独。性格も境遇も異なる二人の友情。機知とアイロニーとユーモアを全編にちりばめながら、暖かい愛情と鋭い洞察で描き出した英国田園物語の海外編。

目次

第1部 ベントへ(学期の終わり;思わぬ怪我;医学的な事柄;エイミー、乗り出す;ベントの回復期;エイミーの頼み;出発)
第2部 村をはなれて(クレタ島;クノッソスで;エイミーの打ち明け話;トプルー修道院;最後の日;わが家へ)
第3部 フェアエーカーに帰る(ミセス・プリングルの入院;学期の始まり;ジェラードとヴァネッサ;ミス・クレアの訪問;秋の楽しみ;ジェームズ、帰る;結末)

著者等紹介

リード,ミス[リード,ミス][Read,Miss]
1913年ロンドン生れ。本名ドーラ・セイント。教職出身。第二次大戦後にエッセイをパンチ誌等の雑誌に寄稿し文筆活動を開始。1955年『村の学校』を出版、出世作となる。英国の初等教育や田園生活に題材をとった小説を数多く発表。BBCの脚本家としても活躍。英国を代表する田園作家。バークシャー在住

中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年東京生れ。東京大学西洋史学科卒業。翻訳家。東京在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シュシュ

26
ミスリードは、年齢的にも私に近く、視点や感じかたにとても共感できる。普段は独身でいることに不満はなく気楽でいいと言うミスリードだか、今回は、旅行先で見た修道士の侘しい暮らしに、お一人様の行く末を案じる場面があった。でも、一人暮らしの悲哀に気づいたからこそ、人とともに暮らす暖かさも感じることができるのだ。2017/06/25

chocoうさぎ

3
今回は親友エイミーの夫婦関係の危機と独身を謳歌しているミス・リードの話。のっけからミス・リードが怪我をしてしまいエイミーの世話になる事になったり、夫婦で行くはずだったクレタ島への旅行に一緒に行ったり。独身である事に満足していたミス・リードながら、その先行きに不安を感じたり、夫婦であっても軋轢があったりと、それぞれの幸福について思索する。独身の大先輩ミス・クレアの言う通り、自分の家があって、大好きな環境で暮らしていて、いい友達に囲まれているのが幸福の秘訣かも知れない。現代の女性の生き方にも通じ共感できる。2021/09/08

うさぎ

0
静かな日常にも色々あって面白いと思わせてくれます。2014/07/08

きみ

0
ミスリードの話はいつも心和むと同時に考えさせられる。女性一人で生きていくこととか、人とのつながりとか。2013/01/06

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