内容説明
南英丘陵地のフェアエーカー村の小学校長ミス・リードの夏休みは波乱の幕開けとなった。思わぬ怪我のために親友エイミーのもとで静養するのだが、エイミーの求めに応じてギリシアのクレタ島へと旅立つことになる。離婚問題をかかえた親友との、エーゲ海の輝ける島の休暇がこうして始まった。この地の風情を満喫しながらも、自らの暮らしに思いをめぐらす二人。結婚―共に暮らすことの歓びとそれゆえの苦悩。独身―自由とひきかえの孤独。性格も境遇も異なる二人の友情。機知とアイロニーとユーモアを全編にちりばめながら、暖かい愛情と鋭い洞察で描き出した英国田園物語の海外編。
目次
第1部 ベントへ(学期の終わり;思わぬ怪我;医学的な事柄;エイミー、乗り出す;ベントの回復期;エイミーの頼み;出発)
第2部 村をはなれて(クレタ島;クノッソスで;エイミーの打ち明け話;トプルー修道院;最後の日;わが家へ)
第3部 フェアエーカーに帰る(ミセス・プリングルの入院;学期の始まり;ジェラードとヴァネッサ;ミス・クレアの訪問;秋の楽しみ;ジェームズ、帰る;結末)
著者等紹介
リード,ミス[リード,ミス][Read,Miss]
1913年ロンドン生れ。本名ドーラ・セイント。教職出身。第二次大戦後にエッセイをパンチ誌等の雑誌に寄稿し文筆活動を開始。1955年『村の学校』を出版、出世作となる。英国の初等教育や田園生活に題材をとった小説を数多く発表。BBCの脚本家としても活躍。英国を代表する田園作家。バークシャー在住
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年東京生れ。東京大学西洋史学科卒業。翻訳家。東京在住
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感想・レビュー
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