内容説明
我らが内なる上海は、いま、どうしてあるのだろう。世界の都市を歩く枝川公一が、上海熱にとり憑かれ、路地から路地を彷徨する―ガーデン・ブリッジ、パラダイスのドア・キーパー、テロリスト陳の「夢」、茶杯の至福、傍観者の闇、偽りの正面、窓枠が切りとる街、肘をつく男の街路樹、泡飯の自由あるいは中華料理の柔構造について、女たちの口論、あらかじめつくられる記憶…。
目次
斜めに読む地図
香港・シンガポール・上海街頭理髪店考
ガーデン・ブリッジ
上海チャイナタウン
パラダイスのドア・キーパー
ウルムチ行き特急列車がウルムチに着くとき
テロリスト陳の「夢」
毛沢東を照らした光
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雨中の「上海号」で焦躁した理由〔ほか〕
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