内容説明
『智恵子抄』には前後を区切る長い空白があります。その10年の季節は、芸術精進にあけくれた2人の最も充実した時間でしたが、歌われなかった智恵子への思いを代償するように、ヱルハアランが傍に生きる者・妻マルトに捧げた愛の歌々を、光太郎は智恵子のために美しい日本語に移したのでした。それら60篇の訳詩に原詩を添え、1冊の訳詩集として『智恵子抄』の読者の座右におくります。
『智恵子抄』には前後を区切る長い空白があります。その10年の季節は、芸術精進にあけくれた2人の最も充実した時間でしたが、歌われなかった智恵子への思いを代償するように、ヱルハアランが傍に生きる者・妻マルトに捧げた愛の歌々を、光太郎は智恵子のために美しい日本語に移したのでした。それら60篇の訳詩に原詩を添え、1冊の訳詩集として『智恵子抄』の読者の座右におくります。