内容説明
今日の計算機科学において、効率的なアルゴリズムを求める研究の重要性は増える一方であり、しかも、この分野には重要な応用を持った魅力ある問題が数多くある。本書は、著者がペンシルバニア大学で行った講義をまとめたもので、選ばれている主題やその内容は、研究者にはもちろんのこと、初学者にも十分理解できるものである。丁寧にしかも平明に記述されており、具体例も多い。数論と暗号とアルゴリズムの関係などの興味深い題材も扱っており、Cookの定理を中心とするNP‐完全性についても、入門書としては十分すぎるほど丁寧でしかも分かりやすく書かれている。
目次
第0章 本書は何について書かれているか
第1章 数学的準備
第2章 再帰的アルゴリズム
第3章 ネットワークフロー問題
第4章 数論におけるアルゴリズム
第5章 NP‐完全性