内容説明
社会諸科学を学ぶ者にとっては、近代の社会思想を真に理解することが必要である。現代の社会諸科学のもとになったそれらの社会思想を歴史的に考察することによって、真の理解に到達するからである。そのために、本書では、とくに、トーマス・モアの思想、空想的社会主義思想、マルクス主義的社会主義思想、などの、史的関連とそれらの展開を精密に詳述した。
目次
第1章 ルネッサンス期の社会思想(ルネッサンスの社会史的意義;絶対君主制の成立;マキアベリの社会思想;トーマス・モアの社会思想;ルネッサンス期社会思想の意義)
第2章 社会契約説の思想(契約思想の源流とその社会的地盤;暴君放伐論(モナルコマッヘン)
トーマス・ホッブスの社会思想
ジョン・ロックの社会思想
ジャン・ジャック・ルソーの社会思想)
第3章 フランス革命期の社会思想(モンテスキューの社会思想;コンドルセの社会思想;フランスの啓蒙思想)
第4章 空想的社会主義の思想(19世紀における英国資本主義の発達と社会運動;19世紀におけるフランスの社会状態と社会運動;空想的社会主義の特色;ロバート・オーエンの社会思想;サン・シモンの社会思想;シャルル・フーリエの社会思想)
第5章 科学的社会主義の思想(科学的社会主義の思想と意義;マルクス、エンゲルスの思想)