内容説明
孫子の故事に「彼を知り、己を知るなれば、百戦してあやうからず」という一句がある。「己」とは自分自身であり、「彼」は自分以外のすべてと広義に解釈することもできるだろう。つまり、現在は情報が飽和状態で「彼」を知ることが難しい時代なのである。となれば、まず己を知ることが、現状から脱却するひとつの出だてとなるのではないかと考えられる。子平の方法は、客観的に自分を見つめることのできる視点を提供してくれる、有力な手段である。本書を読まれ、何かのお役に立てば幸いである。そうした必要がない方には、いまだ一般にその正しい姿が紹介されたことがない子平の方法という古代中国人の英知の結晶に触れていただきたい。
目次
第1章 子平とは
第2章 陰陽五行論について(基礎となる考え方)
第3章 命と運の出し方
第4章 五行と通変の事象
第5章 命と運の見方の基本
第6章 命運の推し方
第7章 子平に残された問題