内容説明
アキノ大統領とイメルダ夫人の拮抗…。政情不安。相次ぐ天災地変。進まぬ経済開発。苦難の途を歩むフィリピンの人々が、今心の灯とするのはホセ・リサールその人である。独立運動悲運の英雄35年の生涯を感動的に描くドキュメント。
目次
ルーツ
母の受難
未知への憧れ
サント・トマス大学
スペイン人学生との衝突
ジェムナ号の人々
スペインの土を踏む
同胞
非情な修道士たち
芸術の都パリ
歴史の薫る街ケルン
ベルリンの孤独
ブルメントリット博士との親交
マラカニアン宮殿
カランバの農地紛争
日本に魅せられる
アメリカを経てヨーロッパへ
二人の勇気ある人物
カランバからの電報
フィリピンの未来
地代をめぐる迫害
友人の反対と説得
改革か独立か
恋か信仰か
理想と現実のはざまで
家族を香港に
ボルネオ入植計画
裏切りと嫉妬
総督の罠
ジョセフィンとの出会い
結婚への障害
革命の雄叫び
届かなかった声明文
静かなる最期〔ほか〕