内容説明
生徒を慕う先生。先生を励ます生徒。そこに親子とも兄弟とも、友人とも異なる感動の絆が生まれる。彼が初めて担任した六年生は、彼にとって生涯の宝、いや、血肉となった子供たちである。清浄につとめた彼等。生涯を賭けてそれを心底に焼き付けた彼。一体この触れ合いは、何故、誰が、構成する回り舞台なのであろうか。いまでも、「十二歳の眩しい瞳」として受け止めている真摯な思いを続ける生活姿勢。これこそ教育の真髄。
目次
だちかん先生(旅立ち;塔ヶ原;赴任;出合い;綽名;下宿;山の水浴び;十円と米一升;映写機運搬;母二人;松の木泥棒;十二歳が眩しい)
墜道(まんぷう)の向こうから来た手紙
草加松原