内容説明
教師の権力性や権威を維持しようとする限り、現在の学校の「崩壊」現象に対応することは不可能なのではないだろうか。今、求められていることは、むしろ個としての教師が個としての生徒に当たれるようなシステムづくりにある。さらにそれは、教師が「教師」というものにのみ自己のアイデンティティを求めるのではなく、より豊かな自我の一部として「教師」である自己を位置づけることをも要求するだろう。プロ教師たちの嘘と限界。
目次
第1章 河上学校崩壊論の破綻(生徒をいっそう追いつめる「学校崩壊論」;子どもの人権主体性を認めない主張;学校は父母を恫喝する場か ほか)
第2章 戦後教育と「プロ教師論」(プロ教師論のルーツ;プロ教師論の原郷;プロ教師論の母胎 ほか)
第3章 「プロ教師論」を受け入れる土壌(身近にいる「プロ教師」たち;あちこちにいるプロ教師たち;まず服装チェック ほか)
第4章 「プロ教師論」の原理的批判(「プロ教師論」との遭遇;学校における「権力」と「権威」;「教育の論理」と「自由」 ほか)
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