内容説明
これは、法律がすべて〈人は人を裁けない〉という真実を前提にして成り立っていることを立証し現代法学のアポリアを次々に解いた画期的な本である。
目次
序章 仮説理論法律学=全ての法律は、「人は人を裁けない」ことを前提にして成り立っている
第1章 法故に正しいものなど存在しない―法概念の政策性・結果性・便宜性
第2章 法は規範ではない―刑罰は過去の犯罪行為そのものを非難することを直接の目的とはしていない
第3章 事実によって所有権はなしくずし的に移って行く、が如し―社会ある所に役割の分担分業があり、事務管理基準(法律)がある
第4章 人は時として真実正しさが分からない―法律は、人が生きて行くこと(生存権)を消極的にあるいは積極的に保障することを目的とした緊急当座の政策論(事務管理基準)である