内容説明
これまでのリゾートブーム・グリーンツーリズムにみられた、施設に頼る受身のレクリエーションのあり方から、みずからの知性と感性で心の豊かさを享受し自己実現に至る、21世紀日本人の余暇の新しいライフスタイルを展望する注目の書。
目次
プロローグ カントリーウォークへの誘い
第1章 カントリーウォークの楽しみ
第2章 農村にとってのカントリーウォーク
第3章 カントリーウォークとグリーンツーリズム
第4章 英国にみるカントリーウォーク
第5章 カントリーウォークの推進に向けて
エピローグ 新しい豊かさを求めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
4
2000年前後にグリーンツーリズム研究で出てきた本。今、再読しても農業風景を自分の足で散歩しながら、季節を感じるフィールドワークで、時に、民俗学的な感じも受ける。ありきたりな、普通の農村をふつうに散歩し、適当な場所で休憩したり、写真を撮ったりなど、目的のないぶらつくことも時には人生には必要な時間なのである。スケッチのような素朴な絵画も挿入されており、今の多忙な世の中に甦る、農村を楽しむとはどういうことなのか、というと、時間を忘れて自然の織り成す変化に身を任せて、謙虚に自然からのメッセージを体感すると理解。2012/11/24