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内容説明
古いケルト族の神話と民話、魔女伝説に魅せられて特異なイメージを表現する画家レオノーラ・キャリントン。インタヴューをまじえた。
目次
イギリス時代―幼年期、反抗期
愛―シュルレアリスム
狂気―マドリッド、ニューヨーク
新天地メキシコ、1940年代
亡命者たち
結実―絵画、魔術、演劇、壁画
1990年代のレオノーラ
エピローグ シュルレアリスムを生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yn1951jp
33
レオノーラ自身の言葉が魅力的。「シュルレアリストたちは日常とは別の種類の意識を表出させ、世界をみようとした芸術家のグループ…潜在するイメージを解放させようとしていた。」「魔術は人間性の一部なのよ」「芸術においても生活全体においても、物質の仮説にだまされ、人々の知らぬ間に、魔術は至る所に浸透している。物質とは実のところ蜃気楼に過ぎないのだ。…異様な魔術の大洋の中に入って初めて、人間は自分自身の救済と、この病んだ惑星の救済とを可能にする。」(魔女のうちあけ話)2015/01/31
澤水月
1
エルンストの愛人だったとクローズアップされがちだが物凄く神秘的魔術的な絵を描き素晴らしい幻想文学も多いレオノーラ(最近物故)の談話入り伝記。エルンストとの事は語りたくないらしく、別れ方がはっきりしない(レオノーラ発狂で終わったわけでなかった?彼がペギー・グッゲンハイムと、レオノーラが結婚した後も続いた?) しかしシュール系ミューズが才色兼備なのに今イチ作品有名にならんのは男らが霊的源泉に祭り上げ彼女らの才を軽んじたんじゃなかろうか。ホドロフスキーと仕事したり水木しげるの絵に夢中になるとか意外な名出て驚愕2011/06/10