出版クラッシュ!?―書店・出版社・取次 崩壊か再生か 超激震鼎談・出版に未来はあるか?〈2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784795237483
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0000

出版社内容情報

<第一章>
出版社がどんどん潰れていく
ほるぷの倒産
釣りの友社
駸々堂はなぜ潰れたのか
書店バブルの崩壊が出版の総崩壊を呼ぶ
再販制がもたらした不良債権
書店バブルのいきつくところ
郊外型書店はなぜ潰れないのか
不良債権は解消できるか
書店は潰れないという神話は終わった
書店はどこまで減り続ける
書店の適正数は何軒か
謄本からわかる書店バブルのからくり
書店の仕入れ能力がなくなった
衝撃の事実発覚 往来堂が帳合変更
文教堂の動向は
全集買うならブックオフ
駅前零細書店に選択肢はあるか
取次倒産の時代――柳原書店解散
取次の寡占化はどうなる
出版バブルの犯人は誰だ
読者はどこへ行ったのか
早すぎた消費革命
切断された読者たち
町の本屋から見た出版業界
書店経営者にビジョンはあるのか
出版は不況に強かったのではなかったのか
コミックが売れない、雑誌が売れない
再販制と委託制の機能不全

<第二章>
流通改革の動きは始まっている
再販制と委託制の廃止で、出版崩壊はくい止められる?
これからどう変わるか
オンライン書店の行方
新聞広告は効果があ

まえがき

 いま日本の出版界はそうとうひどいことになっている。出版社の倒産や中小零細書店の閉店は珍しくもない。歴史のある取次が解散し、大型書店、有名チェーン店が倒産している。出版界の総売上は三年連続のマイナス。巨大取次の経営問題が一般紙の一面に載る時代だ。
 しかし、もっとひどいと思うのは、書店も出版社も取次も、いまひとつ切迫感がないことだ。いっちゃなんだけど、ずいぶんのんびりしている。顔を合わせれば「景気が悪いから」という。まるで首をすくめてじっとしていれば危機は去り、ふたたび景気がいい日がやってくるみたいな口ぶりだ。あるいは「当たり玉がないよね」といってみたり。本が売れないのは他人のせいだともいいたいんだろうか。
 出版界の悲惨さは書店の店頭にあらわれている。ここ一、二年、書店の棚を眺めてがっかりすることが多くなった。どの書店もベストセラーとタレント本、テレビや新聞で話題になっている本ばかり、どこを切っても金太郎の金太郎飴書店ばかりだ、なんてことをいいたいのではない。おもしろい棚の書店、グッとくる選書をしている書店が減った、などといいたいのでもない。金太郎飴書店ならまだマシだ、といいたくなるよう。いや、なにもアナクロぶって『資本論』なんて持ち丙垢蝋④・辰討い襦C羇屬痢嵒當未痢彌馘垢・困辰討い襦・い辰燭い海譴呂匹ΔいΔ海箸覆里世蹐Α
 そんななか、都内某所に三人の男と一人の女が集まった。『出版社と書店はいかにして消えていくか』を書いた小田光雄、下町の異色の書店・往来堂をプロデュースする安藤哲也、雑文書きの永江朗、そして編書房の編集者兼事務員兼社長の國岡克知子である。テーマは出版界はなんでこんなことになってしまったのか。ほんの数時間で終わるはずだった話は延々と続き、一晩かかっても終わらなかった。ついに翌日にまで持ち込まれ、それでも結論は出なかった。それだけ危機の根は深いということだ。
 このように書くと、なんだかお先真っ暗のまるで希望のない鼎談のように聞こえるかもしれない。しかし、そんなことはない、危機の向こうには希望があるし、それに真っ暗などん底にもそれなりのおもしろさがある。この本を公刊することにしたのは、そんなオプティミスティックな気分が四人に共通していたからである(もしかするとどん底に慣れすぎて、マゾヒスティックになっちゃったのかもしれないけど)。
 本書はその座談会の記録である。録音テー

内容説明

書店バブルのいきつくところ…。1999年から2000年にかけて凄まじい勢いで書店、出版社、取次が倒産に追い込まれている。いま出版業界でいったい何が進行しているのか。街の書店を復権させた、東京・千駄木「往来堂書店」の元店長・安藤哲也、出版社経営者であり、昨年「出版社と書店はいかにして消えていくか」で大ブレイクした小田光雄、そして出版界の仕掛け人・永江朗。三人のホットなホットな超激震鼎談。『超激辛爆笑鼎談・出版に未来はあるか?』続編。

目次

第1章 書店バブルのいきつくところ(出版社がどんどん潰れていく;ほるぷの倒産;釣りの友社;駸々堂はなぜ潰れたのか;書店バブルの崩壊が出版の総崩壊を呼ぶ ほか)
第2章 生き残りへの模索(流通改革の動きは始まっている;再販制と委託制の廃止で、出版崩壊はくい止められる?;これからどう変わるか;オンライン書店の行方;新聞広告は効果があるか ほか)

著者等紹介

安藤哲也[アンドウテツヤ]
1962年生まれ。出版社勤務、往来堂書店店長を経て、2000年4月より、日本最大のオンライン書店「bk1(ビーケーワン)」のサイト・コーディネーター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェミ

1
出版就活を諦めさせてくれた 旧態依然ではいけない2021/05/25

tak

0
★★★2020/02/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/162664
  • ご注意事項

最近チェックした商品