出版社内容情報
日本の児童文学の衰退が叫ばれて久しい。児童書はコミックやゲームに押されて、このままズルズルと落ちていくだけなのか。なぜこうなってしまったのか? この状況にかねてから危機感を募らせていた児童文学者のさねとうあきら、中島信子、そして絵本画家の長谷川知子が本音で児童文学の世界を忌憚なく語る。戦後の児童文学界に寄り添いながら、話題になった作品や作家を分析する。まあた課題図書、文庫活動にもメスを入れた痛快爆笑鼎談。
第一章・児童文学創世記
なぜ児童文学なのか、民話がつきつけるもの、斎藤民話とさねとう民話、賢治と南吉の勝負は? グリム童話がもてはやされるのはなぜ? あのころ児童文学は輝いていた、テーマ主義とは何だ、三日天下にだれがした!!、課題図書の問題点
第二章・児童文学に未来はあるか?
絵の果たす役割、七〇年代の児童文学、大ベストセラー『兎の眼』の本質は?、八〇年代の教科書攻撃、八〇年代の作品ー「ズッコケ三人組」登場、親子読書運動、文庫活動、戦わずに負けた作家の自己規制がこういう結果を生んだ、外国児童文学が過大評価される理由、九〇年代も突っ張っている作家はだれだ、批評家不在、今までの児童文学に足りなかったもの、そしてこれから必要なもの、なぜ児童文学はまずしいか?
第三章・児童文学アトランダム
暗い暗い児童文学の世界に明るい話題を提供しようと出版してみたが、やはり暗い内容になってしまった。しかし、著者三人のパワーがあふれて面白い内容になったが・・・。図書館には絶対に置いてほしい本。
内容説明
日本の児童文学の衰退が叫ばれてひさしい。児童書はコミックやゲームに押されて、このままズルズルと落ちていくだけなのか。なぜこうなってしまったのか?この状況にかねてから危機感を募らせていた児童文学者のさねとうあきら、中島信子、そして絵本画家の長谷川知子が本音で児童文学の世界を、忌憚なく語る。戦後の児童文学界の歴史に寄り添いながら、話題になった作品や作家を分析する。また、課題図書、文庫活動にもメスを入れた痛快爆笑鼎談。
目次
第1章 児童文学創世記(なぜ児童文学なのか;民話がつきつけるもの;斎藤民話とさねとう民話 ほか)
第2章 児童文学に未来はあるか?(絵の果たす役割;70年代の児童文学;大ベストセラー『兎の眼』の本質は? ほか)
第3章 児童文学アトランダム(印税告白;評論について;同人誌のレベルアップを ほか)
感想・レビュー
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パン太郎
きくえ
モリ