内容説明
母親運動は、世界に例を見ない女性たちの“市民運動”。毎年全国から1万人以上もの母親たちが―「生命を生み出す母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」という呼びかけに応え、子育て、教育、生活苦、平和を求めて、活発な討論を行う。その足許で、一女性として、40代から90歳の今日まで大阪母親大会運営委員長として参加する菅原さんの“凛とした想い”を次の世代に伝える。
目次
第1章 大正デモクラシーの風を受けて(生い立ち;のんびりと自由に育った福岡時代の「ふうちゃん」 ほか)
第2章 閉ざされた時代が終わり、新しい風が吹く(お嬢様暮らしが一転;「15年戦争」の幕開け ほか)
第3章 母親運動、このユニークなるもの(押しつけられず、命令されず、自由にしゃべれる;子どもを守ること、意思を持った人として生きること ほか)
第4章 人間として、母親運動から見えてきたこと(高度経済成長の道をひた走る日本;歴史に残る、市長の「散れ、散れ」発言 ほか)