内容説明
神秘的な薄絹のベールを纒っているようで、それでいて光り輝く超越的な存在。それがクラシック音楽の演奏家であろう。しかし、ときに人間として、また同時代人としての生の声を聞いてみるのも良いではないか。音楽評論のエース、中河原理の舌鋒に彼らはどう応えるか…。
目次
自然体の「カルメン」を(伊原直子)
室内楽は音楽のエッセンス(今井信子)
音楽で語り合うよろこび(岩崎淑)
連弾はピンポンゲームの感覚(角野裕・怜子)
大切な聴衆への語りかけ(神谷郁代)
ドイツで得たものを伝えたい(木村俊光)
音楽はゴルフより面白い(金昌国)
声のデッサンを身上に(栗林義信)
マーラー全曲を作曲順に(小林研一郎)
ジュニア音楽祭を北京で(小林武史)
作曲家の内面を私が生きる(荘村清志)
新しい音でいつも冒険を(高橋美智子)
本当に心を分かちあえる合唱曲を(田中信昭)
現代日本の作品を世界に(堤剛)
コントラバスは合奏の土台(永島義男)
ホールは肉声のとどく範囲で(鍋島元子)
世界に通用するオペラを藤沢から(福永陽一郎)
人間のすることに興味が(藤原真理)
名曲は常に新しい魅力がある(前橋汀子)
楽器のイメージをリフレッシュさせたい(松居直美)
金管の奏者も繊細です(松崎裕)
静けさで聴衆を魅了したい(村井裕児)
カラヤンを支えベルリン・フィルをリード(安永徹)
ティンパニーは牛皮製がいい(山口浩一)
規格品なみの日本の若者たち(山崎孝)
オペラとオーケストラを半々に(若杉弘)