内容説明
生業を継承して十七年目の春、かなり健康を取り戻した師とする父から、著者が完成させた一庭を前に、「お前に伝授すべきことは、すべて伝授し終えた。以後は、私とお前の性格の違いだ」と言われ、ようやく、人並みの職人になれたのか、という思いに至ることができた。そのころから、転職した理由や、造園について学んできた過程、名刹の庭園観賞についての思い、日々の仕事でのできごとや人との触れ合い、家庭でのできごと等を書きとめておきたいという思いがわいてきた。そして、少しずつ書きためたものを今回、一冊にまとめてみた。本書は、一人の職人の、平凡な人間の、日々の生活の記録である。
目次
庭づくりを生きがいに(日々の仕事の中から;職人として学ぶ)
生活雑記(思いのままに;人生と人間の生活;新聞の投稿から)