内容説明
人間魚雷の搭乗員として出撃寸前に終戦。「人生は生きるに値するのか」との疑問を抱いてお寺へ入り、師の教えを、仏法を、一途にただひたすら聞いて歩む著者の前に、やがて広々とした光明の世界がひらけてきた。―その世界を、日々の実生活の中に体験しつつ、“ただこの道一つ”の感慨を有縁の同行様たちへ語り綴った15の書信。
目次
兄は今も生きている
「恩人」をしのんで
戦友からの手紙
母り発病
本山の障子張り
Tさんとの出会い
親思う心にまさる親心
仏様に使っていただく日々
私の欠点、私の宿業
「分裂と統一」の中で〔ほか〕
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- 和書
- 嘴(はし)打ち - 句集