内容説明
人間魚雷「回天」の搭乗員として「死」に直面しつつ終戦を迎えた著者が、師との出合い、導きによって、「生まれて来たことの意味」を問いながら歩んだ光明土への真摯な道ゆき。―生きる道をめぐまれたよろこびを、『教行信証』の味わいを通して語り綴る同行様たちへの感動的な19の書信。
目次
「母親の私を救ってほしい」
悪人正機の教え
「小さな疑問」に対して
お師匠様のお育て
特攻隊時代の仏縁
「道しるべ」を掲げる人
「教え」よく我を救う
話す私が聞く仏教
二男への手紙
母の白寿の集い
「タカシ君」のこと
孫からの質問
落ちた所に聞こえる声:カトリック修練院にて
「生まれてよかったですか」
わが師、わが母
あるお葬式
「Uさん、お待ちしていました」
「戦友の慰霊」を考える